2012年2月12日日曜日

芸術の村"Michi Retreat"

今回の開催地となるのは「道リトリート」。運営者であるデビット・クン氏は、ここを"民宿"と呼ぶ。とはいってもその規模は大きく、まるで小さな村のようになっており、氏はそこを拠点に、現在も執筆活動に励む。代表作として「シリーズ・文明の条件」や「誰も書かなかったアメリカ」などがあげられる同氏。1995年にタイから、偶然バリ島のウブドにたどり着き、当時バリ島へ対する知識は皆無に等しい状態だったが、とある地元の職人と出会ったことで、バリ島への興味が一気に高まったという。そのころは自宅を構えず世界中を放浪し続けていたが『本棚のたくさんある家を建てて、手作りの工房をかまえる』という夢を実現させるため、1997年にバリ島ウブドへ移住。その後、ある友人に「こんなすばらしい景色を独り占めするな!」と言われたことがきっかけで、その広大な敷地を民宿にすることに。世界中のホテルを渡り歩いた経験を一気にこの地に落とし込み「芸術家たちの集会所」というコンセプトを見事に表現した。なんともアカデミックな人物であり、周囲からは教授と呼ばれ親しまれるクン氏。そのコスモワールド「道リトリートは」は今尚、変化し続ける。彼はいう「人生とはおかしいものさ……」御年80歳を越え、さまざまなフィルターを通し世界を見続けてきた"教授"の言葉は、すべてが含蓄に富んでいる。



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