2012年2月2日木曜日

宮下寛昇からのごあいさつ


私は1943年に生まれ、現在奈良県の當麻寺宗胤院(たいまでらそいにん)という寺の
住職をしていますが、書や水墨画などの個展を日本国内や海外で開いています。
以前は華道、茶道の教室を開いていましたが、今はほとんど書と水墨画に多くの時間を使っています。
今回久々に活け花の実演をしたと思いますが、バリ島に咲く花は日本の花とは全く違う
ということで、日本の伝統的な活け花は無理でしょうが、別の雰囲気をもった活け花ができるかも知れません。ただ、どんな花と出会えるのか、少々不安もありますが、楽しみでもあります。

書については、奥が深く、抽象的でもありますので、一言で説明できるものではありませんが、できるだけ文字から力強い、優しい、やわらかい、楽しいと感じる書を、一本の筆で表現してみたいと思います。ですから、文字の意味を無視して楽しんでもらえればと思います。
 
水墨画は墨の濃淡だけで何らかの風景を描いてみたいと考えています。

    今回の目的はバリのクン先生のところで日本の書画を展示して観ていただこうということで始まったのですが、展示しても観ていただく人が集まらなければ意味ないということから、現地のスタッフなどの多くの方の力を借りて実現しようとしています。クン先生の「日本の風呂敷文化もおもしろいよ」というお言葉もあって、来ていただくなら少しでも日本のことを観ていただけたらということで書や活け花、風呂敷、折り紙のパフォ-マンスに発展いたしました。書の場合は普通、紙を下に置いて書くのですが、多くの人が観れるようにし垂直に立てる方を選びました。これも私の挑戦です。ではお楽しみに!


宮下寛昇(當麻寺宗胤院・住職


ウェブサイト:http://www.lint.ne.jp/~s-kansyoh/

写真:モナコでのデモンストレーション

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